写真に撮れない優待もある。ヤマハ発動機(7272)とサンゲツ(8130)の“隠れ優待”
2026年7月31日
株主優待の記事って、たいてい届いた時の写真がありますよね。このブログでも、日本製紙のトイレットペーパーやテイ・エス テックのメロンは、しっかり写真を撮って載せてきました。
でも今日の記事には、写真がありません。届いたのが、モノではなくポイントだったからです。
わが家が持っているヤマハ発動機(7272)とサンゲツ(8130)。この2社は、そんな「写真に撮れない優待」をくれる会社です。しかもサンゲツのほうは、優待制度そのものがありません。それでも、いただけるものがあるんです。
ヤマハ発動機(7272)を選んだ理由
ヤマハ発動機は、優待と配当の両方がもらえる会社です。ただ、それだけで買ったわけではありませんでした。
ひとつは、そのセクターの株をまだ持っていなかったこと。同じような業種ばかりに偏らないように、というのは意識しています。
もうひとつは、アジア圏です。人口が増えていく国では、バイクはまだ伸びると思ったから。日本にいると「バイクに乗る人、減ったな」と感じますが、世界に目を向けると話は別です。人が増えて、その人たちが最初に手にする乗り物がバイクだとしたら、需要はまだこれから。そう考えて選びました。
保有は、私の名義で100株。そして家族にも買ってもらった100株があって、合わせて200株です。
1回目の優待は、防災用の缶パン
ヤマハ発動機の優待は、ポイントをいただいて、カタログから好きなものを選ぶタイプです。
最初にいただいたとき、私が選んだのは防災用の缶パン3缶でした。
自分のお金で買うとなると、防災用品ってどうしても後回しになりませんか。「そのうち買っておかなきゃ」と思いながら、月日だけが過ぎていく。でも優待なら、選べるんです。
2回目は、WAON POINTとあんぱん
その後、家族にも買ってもらいました。これで100株ずつ、2つの名義になりました。
優待は名義ごとにいただけるので、昨年はカタログから1つずつ、合わせて2つ選びました。
- ひとつは、WAON POINT 1,000ポイント
- もうひとつは、あんぱん5個(たしか「月餅あんぱん」という名前だったと思います)
このあんぱんが、おいしかったんです。防災用の缶パンといい、わが家はヤマハ発動機からパンばかりいただいていますね😊
ヤマハの優待は「1年以上持っている人」向け
ひとつ、お伝えしておきたいことがあります。
ヤマハ発動機の優待は100株以上で1,000ポイントですが、12月末の時点で1年以上つづけて持っていることが条件です。買ってすぐの年にはいただけません。
そして3年以上つづけて持っていると、さらに2,000ポイントが追加されます。つまり、持ち続けるほど増えていく優待なんですね。
わが家も、私の名義のほうはそろそろ長くなってきたので、そのうち3年の枠に入るかなと楽しみにしています。
| 株価 | 1,346.5円 |
|---|---|
| 1株配当(会社予想) | 50.00円 |
| 配当利回り(会社予想) | 3.71% |
| PER(会社予想) | 13.07倍 |
| PBR(実績) | 1.12倍 |
※ヤマハ発動機(7272)/2026年7月31日時点のデータ(出典:Yahoo!ファイナンス)。株価や指標は日々変動します。
サンゲツ(8130)は、家の壁紙でお世話になった会社
もう1社は、サンゲツです。
わが家が家を建てるとき、壁紙でお世話になった会社でした。分厚いサンプル帳をめくって、「この部屋はこれにしようか」と家族で選んだ時間。あの会社の株を持てるんだと思うと、なんだか身近に感じたんです。
調べてみると、業界でもトップクラス。というより、壁紙は国内シェア約54%で堂々のトップシェアでした。
※シェアはサンゲツ公式サイト「国内インテリア事業」より。
しかも高配当。それなら買ってみようか、となりました。
配当性向が気になって、一度売りました
ただ、持っているうちに気になったのが配当性向でした。
配当性向というのは、その年に稼いだ利益のうち、どれくらいを配当に回しているかという割合です。これが高すぎると「無理して配っていない?」「利益が減ったら、配当も減らされるのでは?」と心配になります。
実際にさかのぼって見てみると、たしかに高い時期がありました。
| 2017年3月期 | 52.50円(53.8%) |
|---|---|
| 2020年3月期 | 57.50円(244.1%) |
| 2022年3月期 | 70.00円(1,503.5%) |
| 2023年3月期 | 105.00円(44.0%) |
| 2024年3月期 | 140.00円(57.5%) |
| 2025年3月期 | 150.00円(70.1%) |
| 2026年3月期 | 155.00円(62.2%) |
| 2027年3月期(予想) | 155.00円 |
※1株当たり年間配当金と、カッコ内は配当性向(出典:Yahoo!ファイナンス)。2020年3月期・2022年3月期の配当性向が極端に高いのは、利益が大きく落ち込んだ年だったためです。
この数字が気になって、私は一度売却しました。テイ・エス テックの記事でも書きましたが、配当性向の高さは、わが家がいちばん気にしているところです。
それでも、やっぱり戻ってきた
でも、しばらくして「やっぱりいいかな」と思い直して、買い直しました。そこからは長期保有しています。
理由のひとつは、これからリフォームが増えていくと思ったこと。新しく家を建てるだけでなく、今ある家を直して住み続ける時代になっていく。そうなると、この業界の需要はまだ高いはずです。
そしてもうひとつ。今回この記事を書くにあたって調べ直してみて、あらためて納得したことがありました。
サンゲツは中期経営計画2029のなかで、株主還元の方針をはっきり示していました。
・1株あたり年間配当金155円を下限に設定
・配当性向60%以上を目安に増配を目指す
配当性向60%以上を「目安」にしている。つまり高いのは無理をしているからではなく、会社が意図してそこに置いているということでした。しかも155円という下限まで決めています。
配当そのものも、2017年3月期の52.50円から、2027年3月期予想の155.00円まで、しっかり増えてきています。2025年3月期の時点で11期連続の増配だそうです。
気になって一度手放した銘柄が、調べ直してみたら方針のはっきりした会社だった。投資って、こういう発見があるからおもしろいなと思います。
| 株価 | 3,090円 |
|---|---|
| 1株配当(会社予想) | 155.00円 |
| 配当利回り(会社予想) | 5.02% |
| PER(会社予想) | 13.46倍 |
| PBR(実績) | 1.49倍 |
※サンゲツ(8130)/2026年7月31日時点のデータ(出典:Yahoo!ファイナンス)。保有は100株です。
サンゲツには優待がない。でも「隠れ優待」があります
さて、ここからが今日の本題です。
サンゲツには、株主優待制度がありません。
でも、議決権を行使すると、デジタルギフト500円分がいただけるんです。いわゆる「隠れ優待」というものですね。
株主総会の前になると、議決権行使書という書類が届きます。「よくわからないから」とそのまま置いてしまう方も多いと思うのですが、これ、けっこうもったいないかもしれません。
私は500円分のデジタルギフトのなかから、WAON POINTを選びました。
※すべての会社にあるわけではなく、その年かぎりで終わることもあります。
行き着く先は、どちらもWAON POINT
おもしろいのは、ヤマハ発動機のカタログも、サンゲツの議決権のお礼も、最終的にはWAON POINTにしている、ということです。
WAON POINTは、毎月20日のイオンのお客様感謝デーに200ポイント以上使うと、1ポイント=1.5円分になります。いわゆるウェル活ですね。
| ヤマハ発動機 | 1,000ポイント → 1,500円分 |
|---|---|
| サンゲツ | 500円分 → 750円分 |
※毎月20日のお客様感謝デーで、WAON POINTを200ポイント以上使った場合の換算です。
株を持っているだけでいただいたポイントが、さらに1.5倍になって家計に入ってくる。写真には撮れないけれど、これはこれで、じゅうぶん嬉しい優待だなと思っています。
ポイントの貯め方そのものは、ウェル活の本番は、20日より前。わが家のWAON POINTの貯め方3つにくわしく書いています。
さいごに
株主優待というと、箱を開ける楽しみのイメージが強いと思います。実際わが家も、それが楽しくて優待株を集めてきました。
でも、写真に撮れない優待もある。カタログで選ぶポイントも、議決権のお礼のデジタルギフトも、ちゃんと家計のプラスになっています。
そして、優待がないと思っていた会社にも、こういう小さなお礼が隠れていることがある。もし議決権行使書が届いたら、一度のぞいてみてくださいね🌱
なお優待や隠れ優待は、会社の判断で内容が変わったり、なくなったりすることがあります。優待だけを目当てにするのではなく、その会社の事業や配当をきちんと見たうえで選びたいなと、あらためて思っています。長く持ち続けたい会社という意味では、三菱HCキャピタルの記事にも同じことを書きました。
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