子ども3人の教育費、いくら貯める?わが家が1人600万円と決めた理由
2026年9月20日
うちには子どもが3人います。中3、中1、小2です。教育費をどう準備してきたかは、学資保険とジュニアNISAの記事に書きました。
でも、その前に決めなければいけないことがありました。そもそも、いくら貯めればゴールなのかということです。
わが家の目標は、1人あたり600万円
結論から書くと、わが家は子ども1人につき600万円を目標にしてきました。3人なので、合計1,800万円です。
数字だけ見ると、ちょっとぎょっとする金額かもしれません。私も最初に書き出したときは、そう思いました。
600万円の根拠は「国立大学の4年分+α」
この600万円は、なんとなく決めた数字ではありません。国立大学に4年間通うお金+αとして出しました。
国立大学の学費は、こうなっています。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金(初年度のみ) | 282,000円 |
| 授業料(1年あたり) | 535,800円 |
| 4年間の合計 | 約242万円 |
この金額は、入学金が2002年度から、授業料が2005年度から変わっていません。長いあいだ据え置かれてきた金額です。
ただ、大学にかかるお金は学費だけではありません。受験のための旅費、引っ越し、家具や家電、そして毎月の仕送り。家を出て進学するとなると、この+αのほうが大きくなります。
決めたルール──家を出るなら国立だけ、自宅からなら私立も
そこで、わが家ではこう決めています。
・家を出て進学するなら、国立大学のみ
・自宅から通うなら、私立も可
一番上の子には、私立の中学に進むことが決まったときに、ざっくりとですが話しました。下の2人には、まだ話していません。大学がまだ身近ではないからです。
正直に書くと、限りなく国立に行ってほしいというのが本音です。どうしても無理だったら私立も考える、というくらいの気持ちでいます。
実は、このルールは600万円から自動的に決まっていた
このルールは私の感覚で決めたものでしたが、あとから計算してみて驚きました。600万円という予算を置いた時点で、このルールは自動的に決まっていたのです。
進路ごとに、4年間でかかるお金を並べてみます。仕送りは、全国大学生協連の調査による平均額(月7万2,350円)で計算しました。
| 進路 | 4年間の目安 | 600万円で |
|---|---|---|
| 自宅から国立 | 約242万円 | ◎ おつりがくる |
| 自宅から私立・文系 | 約411万円 | ◯ 足りる |
| 自宅から私立・理系 | 約542万円 | △ ぎりぎり |
| 家を出て国立 | 約589万円 | ◎ ちょうど |
| 家を出て私立・文系 | 約758万円 | ✕ 足りない |
「家を出て国立」が589万円。わが家の600万円と、ほとんど同じでした。
つまり600万円という金額は、いちばんお金のかかる進路に合わせて引いた線だったということになります。そして、その線からはみ出すのは「家を出て私立」だけ。わが家のルールは、この表そのものでした。
3人きょうだいの大学無償化には、落とし穴がある
ここまで読んで、「今は多子世帯の大学無償化があるのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
2025年度から、子どもを3人以上扶養している世帯は、所得制限なしで大学の授業料と入学金が無償になる制度が始まりました。上限額は、ちょうど先ほどの国立大学の金額です。
3人きょうだいのわが家は、まさに対象になりそうに見えます。でも条件をよく読むと、「3人を同時に扶養していること」なんです。
わが家の3人が大学に入る年を並べて、数えてみました。
| 年度 | 3人の状況 | 扶養 | 無償化 |
|---|---|---|---|
| 2030 | 大1・高2・小6 | 3人 | ◯ 1人目 |
| 2031 | 大2・高3・中1 | 3人 | ◯ 1人目 |
| 2032 | 大3・大1・中2 | 3人 | ◯ 2人目 |
| 2033 | 大4・大2・中3 | 3人 | ◯ 2人目 |
| 2034 | 就職・大3・高1 | 2人 | ✕ 外れる |
| 2035 | -・大4・高2 | 2人 | ✕ |
| 2037 | -・-・大1 | 1人 | ✕ 対象外 |
・1人目……4年間まるごと対象になれそう
・2人目……大学1〜2年の2年間だけ。3年目から外れる
・3人目……扶養の子が1人しか残らないので、はじめから対象外
同じ3人きょうだいなのに、末っ子だけ、1円も無償化されない。これが「同時に3人」という条件の正体でした。
制度をあてにはしないけど、まだあれば嬉しいくらいで考えるといいかも
ここ数年で、子ども3人を扶養しているときに、大学無償化という制度ができました。対象になると知って、正直嬉しいですが、制度は変わるものでもあります。
なので、わが家が対象になるときまであれば助かりますが、それがなくても成り立つように考えることが大事だと思います。
今の状況と、3人目のこと
ありがたいことに、目標にはほぼ届いています。
3人目については、正直に言うと「まだ確定していない」というのが本当のところです。ただ、3人目にはまだ10年近く時間があります。ジュニアNISAで運用している分が、そのあいだに育ってくれる予定です。上の2人より運用できる期間がずっと長いので、多分大丈夫だろうと思っています。もし無理そうなら、現金でも準備します。
無償化からは真っ先に外れてしまう末っ子ですが、そのかわりに時間という味方がいる。そう考えると、少し気持ちが軽くなりました。
まとめ
教育費は「いくらかかるか」を調べる方が多いと思いますが、先に「いくら貯めるか」を決めてしまうほうが、そのあとが楽でした。金額が決まると、進路の話も、毎月いくら積み立てるかも、そこから自動的に決まっていきます。
わが家の600万円は、あくまでわが家の事情から出た数字です。自宅から通える大学があるご家庭なら、もっと少なくても足りると思います。大事なのは金額そのものより、自分の家の条件で線を引いてみることなのかもしれません。
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